はじめに
「7月からの現場、パワポめっちゃ使うらしいよ。」
先日、配属先の情報を聞いてちょっと焦りました。IT業界へキャリアチェンジするときにMOSのPowerPointの資格は取得したのですが、前職のデータセンターでは正直パワポはほとんど触ったことがありませんでしたし、これまでの仕事でプレゼン資料を作成したことがありませんでした。AIが高品質なスライドを作成してくれるとはいえ、細かな修正ができるぐらいの基礎力はないとまずいですよね。月次報告書や改善提案をスライドで作る機会が増えるとのことで、配属前にパワポ操作に慣れておこうと思い立ちました。
でも「パワポ 練習」で検索しても、出てくるのは基本操作の解説ばかり。知りたいのは実務で使えるレベルのスライドをどうやって作るかです。
そこで思いついたのが、CCNA試験の勉強で効果抜群だった「AIに先生になってもらうハンズオン学習法」の応用でした。
やったこと:AIを2つ組み合わせたパワポ練習法
今回の勉強法はシンプルです。
- NotebookLM(Google)でお手本スライドを生成する
- Claude Code(Anthropic)に教わりながら、パワポで再現する
「お手本を用意するAI」と「操作を教えてくれるAI」を分けて使うのがポイントです。
Step 1:NotebookLMでお手本を作る
NotebookLMは、Googleが提供しているAIツールです。資料やメモを読み込ませると、それを元にスライドやポッドキャストなどを自動生成してくれます。
今回は「インフラの月次稼働報告書」をテーマに選びました。実務で作る機会が多い資料なので、練習と配属準備を兼ねられて一石二鳥です。
生成されたのは全9枚のスライド。ダークテーマのカッコいいデザインで、KPIダッシュボードや障害タイムライン、改善提案など、実際の現場で使いそうな構成がしっかり入っていました。

Step 2:Claude Codeに教わりながら再現する
お手本のPDFをClaude Codeに見せて、「これをパワポで再現したいから先生になって」とお願いしました。すると、1スライドずつ手順を教えてくれるハンズオン形式で進めてくれました。
具体的にはこんな流れです。
- Claude Codeがスライドの構造を分解して説明してくれる
- 「まずこの図形を描いて」と手順を指示してくれる
- やってみて詰まったらスクショを見せて質問する
- 完成したら次のスライドへ
CCNAの勉強でAIにハンズオンの先生をしてもらう方法が効果的だったので、「パワポでも同じことができるのでは?」と試してみたら大正解でした。
具体的に学んだテクニック
1日のハンズオンで、想像以上にたくさんのスキルが身につきました。
基本操作
- スライドマスター — 全スライド共通の背景やフォントを一括設定できる機能。最初にここを設定しておくと、後のスライド作成がめちゃくちゃ楽になります
- 背景色の設定 — ダークテーマにしたかったので、スライドマスターで背景をダークグレーに統一
- 表の罫線変更 — デフォルトの表は野暮ったいので、罫線を消したり色を変えたりしてスッキリ見せる方法
図形の使い方
- 角丸四角形 — 情報カードやボックスの基本。角の丸みは黄色いハンドルで調整できる
- 平行四辺形・ひし形 — タイムラインのイベントマーカーなどに使用
グラフ
- ドーナツグラフ — 稼働率99.92%を視覚的に表現。中央に数字を重ねて「ダッシュボード風」に
- 折れ線グラフ — CPU使用率やメモリのトレンド表示に使用
レイアウト
- 3カラム構成 — KPIダッシュボード(稼働率・アラート件数・問い合わせ)を横3列で並べるレイアウト
- タイムライン — 障害対応の時系列を横軸で表現。線の上下にイベントを配置する
- 表+図形の組み合わせ — 表だけでは地味なので、図形でカテゴリ分けやステータス表示を重ねる
エフェクト(ここが面白かった)
- 光彩(グロー効果) — 図形の周りに光がにじむような効果。色を枠線に合わせるとSF風になる
- グラデーション線 — 両端が透明になってスーッと消える線。分岐点を3つ(左端:透明100%、中央:透明0%、右端:透明100%)に設定する
効率化ショートカット
| ショートカット | 用途 |
|---|---|
| Ctrl+D | 図形の複製(コピペより速い) |
| Shift+ドラッグ | 水平・垂直に移動(ズレない) |
| 配置の整列 | 複数図形を選択して「整列」→ 等間隔に並べる |
この勉強法のメリット
1. お手本が無限に作れる
NotebookLMに別のテーマを入れれば、いくらでも新しいお手本が生成できます。今回は月次報告書でしたが、「プロジェクト進捗報告」「障害報告書」「改善提案」など、テーマを変えれば違うレイアウトやデザインが出てきます。
2. つまずいてもすぐ解決できる
パワポの操作でわからないことがあっても、Claude Codeに「ここどうやるの?」と聞けばすぐに教えてくれます。スクショを見せれば「あ、それは分岐点が余分に残ってるからだよ」と具体的に指摘してくれるので、検索して解決策を探す時間がゼロです。
※複雑な図形の作り方を聞くと沼ることがあるので注意
3. 実務レベルのテクニックが自然に身につく
お手本のクオリティが高いので、それを再現しようとするだけでプロっぽいテクニックが身につきます。普通のパワポ入門だと「図形を挿入してみましょう」で終わりですが、この方法だと「光彩」「グラデーション線」「ぼかしの重ね技」など、ワンランク上のスキルを実践の中で覚えられます。
4. CCNAの勉強法と同じ構造
以前の記事でも紹介しましたが、CCNAの勉強ではClaude×パケットトレーサーで実機なしのハンズオンをして合格できました。今回のパワポ練習は、その「AIに先生になってもらう」学習法をそのまま応用したものです。
AI × 実際のツール = 最強のハンズオン環境。この組み合わせは、資格勉強でもスキルアップでも使える万能の型だと感じています。
実務で使えるスライド作成のコツ(ハンズオンで気づいたこと)
テクニック以外にも、スライドを1枚ずつ作る中で「なるほど」と思った考え方がありました。
- レイアウトが先、装飾は後。 先に文字と図形の配置を決めて、最後にエフェクトを足す。逆にすると何度もやり直しになる
- 色は3段階のグレー+アクセント色。 背景・カード・テキストをグレー3色で統一し、強調したい部分だけ緑や赤を使う。色数を絞ると一気にプロっぽくなる
- 全部手作りしなくていい。 PowerPointの「挿入→アイコン」には標準でアイコンが入っている。テンプレートやAI生成も活用すれば、デザインセンスに自信がなくても見栄えの良い資料が作れる
まとめ
- NotebookLMでお手本を生成 → Claude Codeに教わりながら再現 するハンズオンでパワポを練習した
- 1日でスライドマスター、図形操作、グラフ、エフェクト、ショートカットが一通り身についた
- 特に光彩・グラデーション線など、よく使いそうなテクニックを学べた
- 「AIに先生になってもらう」学習法は、パワポでも有効。 CCNAのときと同じ構造で、新しいスキルを効率よく習得できた
筋トレもパワポも、お手本がいると自分にもできるイメージが湧いて楽しく学べますよね。AIがお手本も先生もやってくれる時代、使わない手はないですよね。
余談ですが、作業に取り掛かる前の朝食時にパワポ系Youtuberの「しごおもTV」さんのパワポ解説動画を見て説明がわかりやすくてとても勉強になりました。耳で習うならおすすめです。
7月の配属まであと数日なので、その間は動画を見たりスライドをいくつか生成してもらい操作に慣れておこうと思います。

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